













三重県四日市にて萬古焼の茶道具を手がける窯元 南景製陶園による急須。
いわゆる昔ながらの急須ではなく、かといって華美な装飾が施されることもなく、素材そのものを生かしながら、ちゃんと美しく、そして使いやすい。まさにずっと探し求めていた急須に出会いました。
陶土業を始めて110年、製陶業に舵を切って50年。
茶道具作りに真摯に向き合い続ける南景製陶園が、現代のどのような暮らしにも馴染むように、と考案したシリーズ「Sencha」
古くから継承された知識と技術はそのままに、時代の移り変わりに合わせて試行錯誤を続ける、南景製陶園の歩みが映し出された美しいプロダクト。
本体・蓋・持ち手・注ぎ口・茶漉し
5つのパーツからなる急須は、機械式轆轤や石膏型を使い分けながらも、職人による丹念な手仕事により、約1ヶ月をかけて仕上げられています。
直線的で端正な造形美もしかり、パーツ同士の接合部や茶漉しなどの細部にも、長年の急須作りで培われてきた知識と技術による、繊細な美しさが見てとれます。
昔から急須用に配合されている、鉄分を多く含む陶土を使用した「黒練」と、大正時代から昭和にかけて萬古焼で使われた"白泥"を、南景製陶園がオリジナルの配合で復刻させた陶土で作られた「白練」。
どちらも柔らかな土の質感と、凛とした佇まいで、どのような場面でもすんなりと馴染んでくれます。
1〜4人分の使い勝手のよい容量で、湯切れの良さや洗いやすさなど、毎日使う暮らしの道具としての機能性を備えた万能急須。
内側にも釉薬をかけていないことによる細かな凹凸が、お茶の渋みを緩和し、まろやかにしてくれます。
そして急須本体と同じ土で作られた「共茶漉し」は、日本茶に適した大きさの細かな穴が手作業で開けられ、茶葉の風味をしっかりと味わうことができます。
いつの時代も誰にとっても、自由にお茶を楽しめるように、そして変わらないお茶文化が継承されますように。
蓋の裏に刻まれた「万事急須」の文字のごとく、急須でお茶を淹れるひと時が心を鎮め、穏やかな時間をもたらしてくれるはずです。
[ 注意事項 ]
・お茶を注ぐ際には蓋を抑え、ゆっくりと傾けながらお使いください。
[ 共茶漉し急須について ]
・茶漉し部分は、非常に薄い構造になっているため、他の食器とぶつかったり、強く押すと破損の恐れがありますので、ご注意ください。
・食洗機で洗浄する場合、ご使用状況によっては破損の可能性があります。個別に手洗いすることをおすすめいたします。
・茶ガラは水やお湯でさっと流し、よく水を切ってから乾かしてください。時々日光に当てて乾かすと、より衛生的です。
・茶渋が気になる場合は、薄めた食器用酸素系漂白剤に一晩浸していただくときれいになります。匂いが残らないようしっかりとすすぎ、よく乾かしてください。
[ 炻器について ]
・洗浄には中性洗剤などをご利用ください。研磨剤付きスポンジ、金属製たわし、クレンザー等のご使用はおやめください。器を傷つける恐れがあります。
・原材料に鉄粉の入った陶土を使用しており、表面に黒く斑が出る場合がございますが、商品の風合いとしてお楽しみください。
size : W 190× H125 × D53 (mm) / 320 (cc)
material : 炻器
※電子レンジ・食洗機・直火はご使用いただけません。