金属作家 浅野扶による真鍮素材のバターナイフ。
まるで工業製品のように見えるカトラリー。
バターナイフはシンプルな造形でありながら、刃の部分と柄の部分のメリハリのみで洗練さを生み出しているのが特徴です。
簡素で使い易いデザインでありながらも、綿密に計算されたサイズ感や仕上げから生まれる造形美。
美しさと実用性を兼ね備えています。
バターナイフだけでなく、ジャム等のペースト状のものを塗るヘラとしてもお使いいただけます。
普段から金属の精密加工を生業としているため、スプーンやフォークなどのフォルムの成形は工場にあるあらゆる機械を駆使しながら正確に形取っていきます。
そこから口当たりを良くするための口部分の曲げ加工などはハンマーを使い手作業で感覚的に行います。そして最後に質感をよくするためにヤスリで磨き上げます。
そんな金属加工技術と手作業のハイブリッドな作品はとても彼らしい作風と言えます。
[ 真鍮製品について ]
・水分や塩分が付着したまま放置すると、変色・錆の原因になります。水に浸けておくのはお避けください。使用後はなるべく速やかに洗い、布などで拭き、乾燥させてから保管して下さい。
・変色が気になる場合は酢をつけた布で拭いて下さい。(付着した酢は水で洗い流して下さい。)
・経年変化の風合いをお楽しみいただきたいという思いから、無塗装で仕上げています。メッキや塗装と違い、剥がれることがないのが無垢の真鍮の良さです。使い込んだ風合いにしたり、ピカピカにしたり、変化を楽しみながらお使い下さい。
materials:真鍮
size:幅13 × 長さ160 mm
浅野 扶(あさの たすく)
1983年生まれ。木工家具製作の専門学校、家具工房で木工を学ぶ。
その後実家の鉄工所を継ぎ、自社工場にて金属加工業に従事する。
金属加工の職人として培ってきた知識を生かしながら、自身の感性を生かし作家活動を始める。金属と木を用いて、暮らしに関わるものづくりを行っている。